Power Automate Desktop(PAD)を使って、
CSVを条件抽出して、別のExcelファイルに転記する方法を紹介します。
Power Automate Desktop フロー全体像
今回のフローは次のような流れになります。
1つずつフローを解説していきます。

使用する CSV ファイルの構造
今回使用するCSVファイルは、次のような構造になっています。
■ 1行目:タイトル行(ヘッダー)
■ 2行目以降:データ行
■ B列:ステータス区分(0 / 1 / 2 など)
このようなCSVファイルから、
“ステータス区分” が「1」の行だけを抽出し、
タイトル行付きで別のExcelファイルに転記するフローを作成します。

Power Automate Desktop フロー作成手順
1. 「ファイルの選択ダイアログを表示」
処理対象となるCSVファイルを選択します。
ファイルフィルター:*.csv

2. 「CSV ファイルから読み取る」
CSVをデータテーブルとして読み込みます。
設定ポイント:
・最初の行に列名が含まれています:OFF
※ CSVのタイトル行をExcelにコピーするため、
「最初の行に列名が含まれています」は OFF にしています。

3. 「フィルター データ テーブル」
CSVTable から
ステータス区分が「1」の行だけを抽出する設定をします。
適用するフィルター で 「編集」をクリックします。

設定例:
・列名またはインデックス:1(csvのB列)
・演算子:次を含む
・値:1
※ CSVは文字列として扱われるため、
実務では「次を含む」だと動作が安定します。
(「と等しい」だとデータを抽出できませんでした)

「適用するフィルター」の設定後の画面

4. 「Excel の起動」
出力先(転記先)となる新しいExcelファイルを起動します。

5.「Excelワークシートに書き込む」(CSVのタイトル行を転記)
CSV のタイトル行を、
Excel の 1 行目に書き込みます。
CSV 読み取り時に
「最初の行に列名が含まれています」を OFF にしているため、
CSVTable[0] にはタイトル行が格納されています。

この設定により、
ExcelのA1 を起点として横方向にタイトル行が転記されます。

▼タイトル行を書き込んだイメージ

6.「Excelワークシートに書き込む」(抽出データを転記)
次に、csvから抽出したデータを
Excelのタイトル行の下に書き込みます。
これでExcelファイルは、
・1 行目:CSV のタイトル行
・2 行目以降:条件に一致したデータ
という構成になります。

▼タイトル行の下にデータを書き込んだイメージ

7.「Excel の保存」
作成した Excel ファイルを保存します。
今回は例として、「抽出結果.xlsx」というファイル名で保存します。
保存先やファイル名は、
用途に応じて自由に指定してください。

8.「Excel を閉じる」
最後に Excel ファイルを閉じて、処理を終了します。
このアクションを入れておくことで、
Excel が開きっぱなしになるのを防げます。

作成される出力Excelファイルのイメージ
このフローを実行すると、
CSVファイルから条件に一致した行だけを抽出し、
タイトル行付きのExcelファイルが自動で作成されます。
1行目にはCSVのタイトル行、
2行目以降には抽出されたデータが出力されます。

この記事がお役に立ちますと幸いです。
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